青は藍より出でて、藍より青し
2010年 05月 07日
GW中に、あれもやろう、これもかたづけよう・・・と思っていたのに、何一つはかどらないうちに、休みも終わってしまう。。。 ヽ(´A`)ノ
店での仕事は楽しいだけに、とっかかりも早いし、手早いのに~
主婦業となると、腰が重たくて。。。
それでも、目に付くところだけはと、棚の整理をしてみると・・・
懐かしい写真がひらり~~~(*゚▽゚)
かなりピンボケ画像ですが、1996年の「あをの会」作品展の写真です
たしか、この時は私o8o8qpを含めての3人展だったと思います
開催場所は、小樽の「遊心庵」さん (遊=「さんずい」の方なのですが、変換に出てきません・・・)
当時、毎年定期的にお借りしていたギャラリーです
こんな写真を見つけてしまったからには、もうお片づけモードには戻れませぬ~♪♪
えー、ここからは、お暇な方だけお付き合いくださいませ m(__)m
「藍」の話しです
偶然にも、数日前の浪漫屋さんのブログ記事にも「藍」について触れていたこともあって、ちょいと語ってみようかと 。。。
「あをの会」は、北海道伊達産のスクモ藍を使用した「藍染め・草木染めサークル」として活動を続けてきました
25年前に「マリヤ手芸店」で教室を開き、その後は西区の中で何箇所かの引っ越しを経て、最終的には琴似に根付いたわけですが、数年前に建物の老朽化にて立ち退き(+д+)
現在は活動を休止しておりますが、メンバーのK子さんがに自宅で染めた糸を「ムーランルージュ」へ提供中です・・・ファン多いです ♪
話しはさかのぼりますが、ちょうどバブルの頃だったのでしょう・・・展示即売会を行うと、藍染め作品は高いものから売れました
「東急イン109」で、毎年メンバー25~30人が一年かけて染め貯めた作品を並べ、それでも途中補充しなければ品薄になってしまうほどの人気でしたね
「藍」は原料こそ、そんなに高いものではありませんが、なんせ手間暇がかかります
1回で染め上がる染色ではないことは、すでにご存じのことでしょう
それでも、みんな趣味として楽しんで染めたもの
手間賃までは計算して価格設定していません
ですから、観光客や出張での土産にと買われる方は、相場を知っていられるだけに、「安い」と言ってくださいます
中には、「あまり安い価格にすると、本藍ではないと疑われますよ」という忠告もありました
北海道にも藍があること、加えて北の植物での草木染めの色を知ってもらえることに喜びを感じ、メンバー全員が燃えに燃えていた時代です
さて、世間からも評価され、益々仲間の結束も強くなってきますと、技術の向上や情報収集を目指して、「研修旅行」という大それた名目の慰安旅行を思いつきます(^^;)
行きましたね~5泊~6泊のちょっと贅沢な旅です
何年続いたでしょう。。。
染織作家さんには直接アポを取って、アトリエ見学
東北から沖縄まで行きました┏(`○´)┛
しかし、回を重ねるうちに、「藍」に関しては失望することが多かったのです。。。。。。
「本藍染め」=100%天然藍 ← この決まりって、ない ??? なくていいの ???
商売として商品を量産しているわけではない私達は、一般に「本藍染め」って表示されている商品は、全て「100%天然藍」だと、いえ、そうでなくてはいけないと思っていました
何度かの旅行での、何箇所かの「藍染め工房(染色場)」見学で、見て知ってしまったことは、化学藍(化学染料?)と本藍の染め重ね
化学藍と本藍の染め重ねを否定する気はないのですが、それを「本藍100%」「本藍染め老舗」・・・という表示や看板で販売していることへの疑問
そして、「本当に本藍であるなら納得できる」、という高価な価格
商売となると、私達のように、布一枚づつを藍甕に浸し、絞って広げて空気酸化・・・それを何十回も繰り返し、濃い藍色に。。。なんてレベルじゃない
何十メートルもの反物生地を機械で送って、化学藍(化学染料?)の水槽を通し、(ここまでで凄く濃い藍色になってしまう) 最後にさっと本藍の藍甕にくぐらす。。。
その行程を淡々と親切に説明してくださる、染場担当の方達は、私達の驚きの表情を感動と勘違いして、1日でどれだけ染め上がるかを鼻高々に講釈・・・
・・・ショックに追い打ち。。。。。。。 (。>_<。。)
もし、インジゴピュアーを(化学藍) 使用していたら、見た目はなんら本藍とはかわらないのです
かなり天然藍の成分とかわりなく合成されたものらしいです
有名ブランドのバックやサイフの偽物を見分ける域を、遙かに超えて困難だと聞いています
それでも年月を経たときの、藍独特の枯れ色は出ないそうですが、少しでも天然藍をかけていたらどうなのか・・・?
と、いうことは。。。
化けの皮が剥がれぬ「偽本藍染め」は、「本藍染め」という看板・表示を信じて、高価な価格で買った客とっても、永久に知らぬが仏の満足感
だとしたら。。。
天然藍100%ということの価値は、1%も化学藍を使わず「染め上げた本人だけ」の、満足感でしかないということだろうか。。。?
行き着くところは、
「私達は、染めるプロセスに楽しさを見出し、時間と労力を要して染め上げた布・糸を、こよなく愛そう」
・・・・・・です \(~o~)/
「本藍」表示の曖昧さには、かなりのショックではありましたが、でも逆に胸を張って「天然藍100%」といえるものに携われることの幸せを、あらためて実感したのでもありました
立ち退きが迫ったある日、「旅行先の ゛本藍染●●●゛ という店で、7万で買ったワンピースが色褪せたので染め重ねて欲しい」という方が、工房を訪ねて参りました
ちゃんと「本藍」のタグが付いておりました
そこのお店に問い合わせたら、染め直しはしないと言われたそう。。。
「あをの会」も、そういう仕事は請け負わないのですが、最後と思い引き受けました
しかし・・・
染め重ねるに至らず。。。
なんと精錬(染める前の汚れ油落としのために、アルカリ液で煮る)の段階で、溶け出してきたのは、
Σ(*゚Д`;)ア…ア…アッハァァァァァァァァ!!!!
オレンジ色の染料 !!!!!
お代官様、ご勘弁を)))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク
ご精読、ありがとうございましたm(__)m
オパオパ
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店での仕事は楽しいだけに、とっかかりも早いし、手早いのに~
主婦業となると、腰が重たくて。。。
それでも、目に付くところだけはと、棚の整理をしてみると・・・
懐かしい写真がひらり~~~(*゚▽゚)
かなりピンボケ画像ですが、1996年の「あをの会」作品展の写真です
たしか、この時は私o8o8qpを含めての3人展だったと思います
開催場所は、小樽の「遊心庵」さん (遊=「さんずい」の方なのですが、変換に出てきません・・・)
当時、毎年定期的にお借りしていたギャラリーです
こんな写真を見つけてしまったからには、もうお片づけモードには戻れませぬ~♪♪
えー、ここからは、お暇な方だけお付き合いくださいませ m(__)m
「藍」の話しです
偶然にも、数日前の浪漫屋さんのブログ記事にも「藍」について触れていたこともあって、ちょいと語ってみようかと 。。。
「あをの会」は、北海道伊達産のスクモ藍を使用した「藍染め・草木染めサークル」として活動を続けてきました
25年前に「マリヤ手芸店」で教室を開き、その後は西区の中で何箇所かの引っ越しを経て、最終的には琴似に根付いたわけですが、数年前に建物の老朽化にて立ち退き(+д+)
現在は活動を休止しておりますが、メンバーのK子さんがに自宅で染めた糸を「ムーランルージュ」へ提供中です・・・ファン多いです ♪
話しはさかのぼりますが、ちょうどバブルの頃だったのでしょう・・・展示即売会を行うと、藍染め作品は高いものから売れました
「東急イン109」で、毎年メンバー25~30人が一年かけて染め貯めた作品を並べ、それでも途中補充しなければ品薄になってしまうほどの人気でしたね
「藍」は原料こそ、そんなに高いものではありませんが、なんせ手間暇がかかります
1回で染め上がる染色ではないことは、すでにご存じのことでしょう
それでも、みんな趣味として楽しんで染めたもの
手間賃までは計算して価格設定していません
ですから、観光客や出張での土産にと買われる方は、相場を知っていられるだけに、「安い」と言ってくださいます
中には、「あまり安い価格にすると、本藍ではないと疑われますよ」という忠告もありました
北海道にも藍があること、加えて北の植物での草木染めの色を知ってもらえることに喜びを感じ、メンバー全員が燃えに燃えていた時代です
さて、世間からも評価され、益々仲間の結束も強くなってきますと、技術の向上や情報収集を目指して、「研修旅行」という大それた名目の慰安旅行を思いつきます(^^;)
行きましたね~5泊~6泊のちょっと贅沢な旅です
何年続いたでしょう。。。
染織作家さんには直接アポを取って、アトリエ見学
東北から沖縄まで行きました┏(`○´)┛
しかし、回を重ねるうちに、「藍」に関しては失望することが多かったのです。。。。。。
「本藍染め」=100%天然藍 ← この決まりって、ない ??? なくていいの ???
商売として商品を量産しているわけではない私達は、一般に「本藍染め」って表示されている商品は、全て「100%天然藍」だと、いえ、そうでなくてはいけないと思っていました
何度かの旅行での、何箇所かの「藍染め工房(染色場)」見学で、見て知ってしまったことは、化学藍(化学染料?)と本藍の染め重ね
化学藍と本藍の染め重ねを否定する気はないのですが、それを「本藍100%」「本藍染め老舗」・・・という表示や看板で販売していることへの疑問
そして、「本当に本藍であるなら納得できる」、という高価な価格
商売となると、私達のように、布一枚づつを藍甕に浸し、絞って広げて空気酸化・・・それを何十回も繰り返し、濃い藍色に。。。なんてレベルじゃない
何十メートルもの反物生地を機械で送って、化学藍(化学染料?)の水槽を通し、(ここまでで凄く濃い藍色になってしまう) 最後にさっと本藍の藍甕にくぐらす。。。
その行程を淡々と親切に説明してくださる、染場担当の方達は、私達の驚きの表情を感動と勘違いして、1日でどれだけ染め上がるかを鼻高々に講釈・・・
・・・ショックに追い打ち。。。。。。。 (。>_<。。)
もし、インジゴピュアーを(化学藍) 使用していたら、見た目はなんら本藍とはかわらないのです
かなり天然藍の成分とかわりなく合成されたものらしいです
有名ブランドのバックやサイフの偽物を見分ける域を、遙かに超えて困難だと聞いています
それでも年月を経たときの、藍独特の枯れ色は出ないそうですが、少しでも天然藍をかけていたらどうなのか・・・?
と、いうことは。。。
化けの皮が剥がれぬ「偽本藍染め」は、「本藍染め」という看板・表示を信じて、高価な価格で買った客とっても、永久に知らぬが仏の満足感
だとしたら。。。
天然藍100%ということの価値は、1%も化学藍を使わず「染め上げた本人だけ」の、満足感でしかないということだろうか。。。?
行き着くところは、
「私達は、染めるプロセスに楽しさを見出し、時間と労力を要して染め上げた布・糸を、こよなく愛そう」
・・・・・・です \(~o~)/
「本藍」表示の曖昧さには、かなりのショックではありましたが、でも逆に胸を張って「天然藍100%」といえるものに携われることの幸せを、あらためて実感したのでもありました
立ち退きが迫ったある日、「旅行先の ゛本藍染●●●゛ という店で、7万で買ったワンピースが色褪せたので染め重ねて欲しい」という方が、工房を訪ねて参りました
ちゃんと「本藍」のタグが付いておりました
そこのお店に問い合わせたら、染め直しはしないと言われたそう。。。
「あをの会」も、そういう仕事は請け負わないのですが、最後と思い引き受けました
しかし・・・
染め重ねるに至らず。。。
なんと精錬(染める前の汚れ油落としのために、アルカリ液で煮る)の段階で、溶け出してきたのは、
Σ(*゚Д`;)ア…ア…アッハァァァァァァァァ!!!!
オレンジ色の染料 !!!!!
お代官様、ご勘弁を)))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク
ご精読、ありがとうございましたm(__)m
オパオパ
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by Moulin6Rouge10
| 2010-05-07 00:56
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